シリコンが髪に悪いと言われるのはなぜ?知らないと損するシリコンの真実とは

シリコンが髪に悪いと言われるのはなぜ?知らないと損するシリコンの真実とは

シリコンオイル

シリコンって何が悪いの?

ノンシリコンのヘアケアを選びたいけどなかなか見つけられない…というお悩みがあるのではないでしょうか?

なぜヘアケア商品にはシリコンの入っているものが多いのか、シリコンが髪にどんな効果があるのか役割や効果をわかりやすく解説します。

ヘアケアになぜシリコンが入っているのか?

シリコンでツヤがある髪

ノンシリコンシャンプーが流行るまでは、あまり注目されることのなかったシリコン。

どんな効果があるのかご存じでしょうか?

以下に、シリコンのメリットを4種類ご紹介します。

キューティクルの乱れを抑制

シリコンの効果として一番大きいのが髪をコーティングする力です。

健康な状態のキューティクルは、紫外線や髪同士がこすれたぐらいでは傷つくことはほぼありません。

しかし傷んだキューティクルは、こすれあった程度のダメージでもボロボロになってしまうことがあります。

髪の表面をコーティングして、キューティクルを補ってくれるのがシリコンの役割なのです。

滑らかな手触り

シリコンは手触りを良くする効果があります。

シリコンコーティングされていない髪をブローしても、ザラザラした感触が残ることがあるのはそのためです。

髪の質感調整の役割もあり、シリコンによってはサラサラした軽い質感やしっとりした質感を出してくれるものもあります。

手触りを良くし、髪の絡まりを軽減するのもシリコンの役割です。

高い屈折率でツヤを与える

髪にツヤを出してくれるのもシリコンの効果の一つです。

キューティクルの強度には個人差があり、ツヤが出づらい髪質の方もいます。

カラーやパーマでダメージのある髪質ではツヤが出づらく、より傷んだように見えることもあります。

どんな髪質でもツヤを出してくれるのがシリコンの特徴です。

摩擦や熱から髪を守る

摩擦や熱から髪を守ってくれる耐熱性もシリコンの特徴の一つです。

傷んだキューティクルでは、髪同士の摩擦やドライヤーの熱から髪を守ることができません。

熱で傷んだ髪は広がりやすく、パサついた質感になることもあります。

熱に反応してコーティング力を発揮してくれるシリコンもあり、紫外線対策にも使われています。

シリコンはなぜ髪に悪いと言われるのか?

シリコンが悪いと言われるのはなぜ?

シリコンは、髪に艶と滑らかさを与えますが、ビルドアップやべとつきなどデメリットもあります。シリコンには様々な髪質があり、髪質によって相性が異なりますが、シリコンタイプと髪質の相性についてはあまり知られていません。

シリコンのデメリットを3つ紹介します。

ビルドアップ

髪の表面に何重にもシリコンの膜が重なってしまうことを、ビルドアップといいます。

シリコンの吸着力が強すぎると、シャンプーをしても前日のシリコンが洗い流せず付着したまま髪に残ってしまう状態のことです。トリートメント成分の代わりに、コーティング力の強いシリコンが配合されていると起こることがあります。

ビルドアップはシリコンが悪いというより、シリコンの種類と量が髪質に合っていない状態で、シャンプーのやり方を間違っている事で起こります。

ビルドアップの原因と対策については下記の記事に纏めております。

シリコンが髪に蓄積「ビルドアップ」は髪がバサバサになる?対処法とは?

カラーリングやパーマの薬剤が浸透しにくい

コーティング力の強いシリコンは、髪の表面に厚く膜を張ってしまいます。

カラーやパーマは髪の内部に薬剤を浸透させて行う施術なので、シリコンの膜が邪魔をしてしまうことがあるのです。

トリートメントの浸透を悪くしたり、髪の乾燥につながることもあります。

べとつく

シャンプーを変えるとべとつく時があります。べとつく原因はシリコンの可能性があります。

この場合でも「シリコン=悪」ではなく、自分の髪質やシャンプーの方法に、使われているシリコンの種類や量が合っていないために起こっていると考えましょう。

シャンプーを変えたときのべとつきについては、下記の記事で纏めています。

シャンプー変えたら髪がべたつく!原因はシリコン?べたつき原因と対策を紹介

シリコンは悪いという間違った説

シリコンが悪いのは間違った説

シリコンを悪者にしたい人の陰謀?!

シリコンにはデメリットはありますが、デメリット説の中に間違った説も存在します。シリコン間違いあるあるの代表的な2種類をご紹介します!

頭皮の毛穴に詰まり抜け毛の原因になる

抜け毛の原因はホルモンバランスの変化と皮脂が関係していることが多いので、シリコンではなく洗浄成分やすすぎ残しなどに原因があると考えられます。洗い流した際に頭皮以外の皮膚にも付着しているはずですが、体毛が抜けやすくなったという話は聞いたことがありません。

シリコンは安全性の高い成分のため、抜け毛の原因になる可能性は低いです。

髪が呼吸できなくなる

髪は死滅細胞なのでそもそも呼吸はしていません。

「髪が呼吸できなくなる」というのは、髪が水分調整できなくなる状態のことを指しています。キューティクルは水分を調整するために、水に濡れると開き、乾くと閉じる性質があります。ビルドアップした状態の髪ではうまく開閉できず、水分調整できないこともありますが、それはデメリットであるビルドアップの話しです。

「髪が呼吸できない」というのは、美容院でシリコンの話をしているときに、わかりやすく説明するために使う表現です。

自分の髪にあったシリコンを選ぶ

つるつるの髪

 

成分表示を見てもシリコンとは書かれていません。シリコンには様々な種類があり、特性が異なるため、成分表を見ただけではどのシリコンを選べば希望の仕上がりになるのか、わからない方は多いと思います。

仕上がりは大まかに4つに分類できます。

  • 重い仕上がり
  • 軽い仕上がり
  • 滑らかな仕上がり
  • ダメージケア

1つずつご紹介しますので、シリコン選びの参考にしてみてください。

重い仕上がり

しっとりした手触りが希望なら「アモジメチコン」「アミノプロピルジメチコン」「ジメチコノール」などが配合されているものがおすすめです。コーティング力が強く、しっとりした質感とボリュームを抑えてくれる効果があります。

髪が広がりやすく痛んでいる方におすすめのシリコンです。

軽い仕上がり

軽い手触りが希望なら「シクロペンタシロキサン」「ジメチコンコポリオール」などが配合されているものがおすすめです。コーティング力は弱めですが、軽い質感と髪のべたつきを抑えてくれる効果があります。

シクロペンタシロキサンは、ヘアオイルに配合されている事が多く、成分の一番前に来ているパターンが多くあります。しかしヘアオイルの場合は、シクロペンタシロキサンが先に記載があったとしても、その次に来るシリコンが重い成分であれば、ヘアオイルに重みが出てきます。

トリートメントも一番前は「水」と表示されているように、ヘアオイルも一番最初は割りと軽めの成分が来ます。

滑らかな仕上がり

滑らかな手触りが希望なら「ジメチコン」「フェニルメチコン」「ポリシリコーン」などが配合されているものがおすすめです。ジメチコンはシリコンの中で代表的な成分で、価格も安くコスパが優れています。

しかし、ジメチコン以外のシリコンが入っていない場合、ジメチコンの配合量を多くしなければ、滑らかな仕上がりにはなりにくいです。

ジメチコンの配合量を多くし過ぎると、べとつきが出てくるので、ジメチコン以外にシリコン成分が入ってない場合は、べとつきが出てくるか、物足りなさが出てくる可能性もあります。ただしそのバランスを計算して配合している場合もある為、一概には言えません。

ポリシリコーンは、ジメチコンに乳化力をプラスした成分です。髪によく馴染み、毛先まで滑らかにする効果があります。

シリコンは基本的に高分子の為、髪をコーティングする力を持ってますが、逆に髪への馴染みはそこまで高くない為、髪から浮いた状態になり、結果的にべとつきやビルドアップの原因にもなります。

ポリシリコーンの場合は、ジメチコンを配合し過ぎによるべとつきも少なく、とても仕上がりが良くなります。しかし高価なシリコンの為、配合率が低い場合が多くあります。

ダメージケア

ダメージケアが希望ならPPTとシリコンの合わさった「加水分解シルク/PG-プロピルメチルシランジオール」「トリメチルシリル加水分解コラーゲン/PG‐プロピルメチルシランジオール」などが配合されているものがおすすめです。

PPT(ポリペプチド)とはトリートメント成分のことで、髪になじみやすく補修成分として配合されています。

ダメージ部分への吸着に優れていて髪にツヤを出し、まとまり感と柔らかい手触りの持続性を兼ねた効果があります。

まとめ

シリコンの入っていないヘアケア商品を探すと、その分トリートメント成分が配合されているものを選ばなければならず、コストがとてもかかります。

シリコンを使用していても必ず髪に悪影響が出るというわけではないので、髪質に合わせて選んでみてはいかがでしょうか?

私自身、ブリーチしている髪にノンシリコンのヘアケアグッズを使用すると髪がゴワゴワになり手間が増えて大変でした。

上手に使っていけば悪いものではないので、使いこなしてツヤサラの髪を手に入れましょう!

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