「湯シャンで髪が臭くなるって本当?」
お湯でシャンプーする=湯シャンは、皮脂の過剰分泌を抑え、頭皮環境を整えることができます。有名人やメディアが推奨していても、安易に踏み出すのはデメリットが多くあります。
湯シャンはフケや乾燥、抜け毛が気になる方におすすめの方法です。頭皮だけでなく、髪もしっとりとして滑らかになる方もいます。しかしシャンプーしていた時より気になってくるのが臭いです。
湯シャンをすると皮脂を残すことになり、皮脂は短い期間で酸化が進みますので、必ず臭いが発生します。臭い対策ができず、周りに不快感を与えてないか不安ですよね。
この記事では、湯シャンの臭いの原因や臭いを抑える方法など、湯シャンの臭いにテーマを絞り解説します。この記事を読めば、臭いを対策しながら湯シャンのメリットだけを得られるようになるので、ぜひご一読ください。
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湯シャンを止める理由は臭い!お湯では無理?
「お湯シャンプーを続けた結果、臭いがきつい。」
湯シャンを始めてみて、途中で止める人も多くいます。その理由で多いのは臭いです。湯シャンは様々な嬉しいメリットがある反面、デメリットも数多くあり、臭いはデメリットの代表例です。
湯シャンのメリット・デメリットについては、下記の記事にまとめています。
湯シャンで髪の臭いは臭くなる?
結論から言うと、湯シャンは髪の臭いが臭くなる可能性が多いにあります。
その理由は以下の3つです。
- 湯シャンで汚れや皮脂が残り臭いの原因になる
- 残った皮脂は時間が経過すると酸化しより臭くなる
- 香料のマスキング効果が無いので臭いを感じる
それぞれ詳しく紹介します。
お湯だけのシャンプーは皮脂や汚れが残り臭う
湯シャンで落としきれなかった皮脂や汚れが臭いの原因になる場合があります。
シャンプーには界面活性剤が含まれており、皮脂や汚れを簡単に落とすことができます。ただ、湯シャンの場合はお湯のみで洗うことになるため、どうしても皮脂や汚れが残ってしまうのです。そのため洗い残しが発生しやすく、それが臭いの原因となってしまうことがあります。
皮脂はもともと頭皮を守ってくれるものなので、残ることが悪いわけではありません。逆に皮脂を残すことで頭皮の健康が保たれます。ただ、頭皮に皮脂が残ると、臭いがどうしても出てしまいます。
当たり前の話しですが、皮脂の残し方は自分はコントロールができない為、余分に残ってしまい、臭いが発生しやすくなります。
皮脂は時間の経過で酸化し臭くなる
皮脂は油分を多く含んでおり、油は空気に触れると酸化して臭くなります。空気に触れている部分から徐々に酸化し、臭いが強くなっていきます。この酸化はとても短い時間で進行しますので、朝の髪の状態と、夜の髪の状態では酸化度合は異なります。
日々の湯シャンですすぎが足りずに皮脂が残り続けると、臭いが更に強力になっていきます。
香料のマスキング効果が無い
湯シャンの場合はシャンプーの香料によるマスキング効果に頼ることができないため、髪の臭いを強く感じる場合があります。
シャンプーには汚れや皮脂を落とす以外にも、香りを付けてくれる成分が配合されています。臭いの成分を香り成分で包み込み、臭いを感じなくさせることを「マスキング効果」と言います。
湯シャンの場合はマスキング効果に頼ることができないため、特に初めのうちは髪や頭皮の臭いをいつもより強く感じてしまうかもしれません。
アロマオイルを使うという選択肢もあり、消臭効果の高いユーカリやミント等はマスキング効果も少しあります。しかしレモンやグレープフルーツなどのみんなに好まれる香りは、揮発が早くマスキング効果は期待できません。
但しマスキング効果以外に、消臭効果もある為、湯シャンの臭い対策にはある程度は有効です。
湯シャンで頭皮は臭くなくなる?
湯シャンを続けていくと、頭皮の臭いは少しずつ弱くなっていきます。これは、洗いすぎによる皮脂分泌が抑えられて皮脂の臭いが和らぐからです。しかし皮脂分泌が少なくなっていくには、湯シャンを続けていく必要があります。
通常のシャンプーを使っていると皮脂を落としすぎてしまいます。落とし過ぎた皮脂を補うために、毛穴の中の皮脂腺から皮脂が分泌されます。毎日のようにシャンプーすると、皮脂腺は皮脂の分泌量を多くすることで調整をしています。皮脂を多めに出すことが習慣化されている状態で、突然湯シャンに切り替えても、皮脂腺はすぐに分泌量を減らすことはできません。
その後、湯シャンを続けていけば正常な分泌量に落ち着いていきます。それに合わせて頭皮の臭いも軽減されていくでしょう。しかし、軽減されるまでは過剰分泌している皮脂をお湯だけで落とすことになるので、特に臭いを感じてしまいます。その時に、湯シャンを止めてしまう方も多くいるようです。結果、湯シャンは臭くなるという声が多くなっています。
臭いはいつまで続く?
臭いが安定していく時期の目安は、細胞が生まれ変わる周期であるターンオーバーが目安となります。皮脂の過剰分泌により臭いが強くなりますが、細胞が生まれ変わると過剰分泌にも変化が生まれます。ターンオーバーは人と年代により大きな差があるので、臭い期間も人により大きく差が出てきます。
年代別ターンオーバーの目安
年代ごとのターンオーバーの周期の目安は下記になります。
- 20代 約28日周期
- 30代 約40日周期
- 40代 約55日周期
- 50代 約75日周期
上記はあくまで年代による目安であり、人によってターンオーバー周期は異なります。
皮脂の臭いは完全に無くなるの?
皮脂の臭いは完全に無くなるわけではありません。6カ月、1年と経過すると、徐々に臭いも和らいでいきます。しかしそれでも湯シャンだと臭いが残ってしまいます。
湯シャンを1年以上続けて、頭皮環境が改善したにも関わず、湯シャンを止めてしまう人が多いのは、臭いが消えないためです。
臭いが残らない湯シャンの方法とは?
湯シャンは臭いが残る可能性がありますが、4つのポイントを抑えることで軽減することが可能です。
- シャワーの温度を38~40℃に設定する
- 5分程度かけて丁寧に洗う
- 頭皮をマッサージしながら洗う
- 湯シャン後すぐに乾かす
それぞれ詳しく紹介します。
シャワーのお湯の温度を38~40℃に設定する
湯シャンの場合はシャワーの温度を38〜40℃に設定するのがおすすめです。通常は36〜38℃が良いとされていますが、少し高めに設定することでより効果的に皮脂や汚れを落とすことができます。
ただし、逆に高すぎると頭皮の乾燥に繋がってしまうため、40℃を超える温度でのシャワーは控えましょう。頭皮を守りつつ湯シャンだけで臭いを抑えるには、38〜40℃が最適です。
5分程度かけてお湯で丁寧に洗う
湯シャンの場合はシャンプーを使う場合に比べてゆっくり丁寧に洗う必要があります。これは、シャンプーに含まれる洗浄成分に頼ることができず、皮脂や汚れを落とすのに時間がかかるためです。
通常の3倍の時間をかけるイメージで湯シャンをしましょう。目安時間は5分程度です。その際、髪はもちろん頭皮も意識して洗うと、さらに臭いの防止に繋がります。
頭皮をマッサージしながらお湯で洗う
湯シャンをするときは頭皮をマッサージしながら洗うようにしましょう。時間をかけて丁寧に洗うことは大切ですが、ゴシゴシ擦ると髪と頭皮を傷つけてしまいます。それが原因で皮脂が増えたり頭皮環境が悪化したりなど、臭いが発生しやすくなる場合もあるのです。
湯シャンをする場合は指の腹でマッサージするように洗いましょう。まずは髪全体を濡らしたら、その後シャワーヘッドを固定してお湯を浴びながら頭皮をマッサージすると効果的です。
また臭いの防止以外にもマッサージとお湯の相乗効果で頭皮の血行促進も期待できます。
湯シャン後すぐにドライヤーで乾かす
湯シャンを終えたら、すぐにドライヤーで髪を乾かしましょう。濡れたままにしておくと雑菌が発生し、臭いの原因になってしまいます。湯シャンは雑菌が発生しやすいため、特に配慮が必要です。
ドライヤーを使う際のポイントは、髪の毛先だけでなく根元からしっかりと乾かすことです。頭皮の水気を取ることで頭皮環境を良い状態に保つことができ、臭い防止に繋がるでしょう。
湯シャンをする際は洗い方だけでなく、その後のドライヤーにも気をつけてみてください。
トリートメント・ヘアオイルで臭いをカバーするのはあり?
シャンプーはお湯だけで行い、トリートメントやヘアオイルを使い、臭いをカバーする方法も悪くはありません。しかし、トリートメントやヘアオイルに配合されているコンディショニング成分は、湯シャンで落ちにくいので注意が必要です。使うのは少量にしましょう。
洗うときはいつもより長い時間洗うか、つけた時だけシャンプーを使ったほうがいいかも知れません。
またコンディショニング成分は油分であることが多く、皮脂と混ざってべとつきの元になってしまいます。
臭いが苦手ならマイルドなシャンプーを使う
もしどうしても湯シャンの臭いが気になってしまう場合は、マイルドなシャンプーの活用もおすすめです。
マイルドなシャンプーとは、比較的洗浄力が弱いアミノ酸系の低刺激のシャンプーです。頭皮や髪が弱い方に向けて作られている商品なので、頭皮に負担をかけずに皮脂や汚れを洗い流すことができます。
アミノ酸はココイルグルタミン酸TEAがおすすめ
マイルドなシャンプーを選ぶ際は、洗浄成分に注目しましょう。特におすすめなのがグルタミン系と言われるアミノ酸です。代表的な成分名は「ココイルグルタミン酸TEA」です。
ココイルグルタミン酸TEAは、アミノ酸の中でも洗浄力がとてもマイルドで、洗浄しながらも髪や頭皮に潤いを与えてくれる効果があります。乾燥肌や敏感肌の方でも使える優しい成分です。ベビーシャンプーにも多く用いられています。
ほどよい洗浄力で、シャンプーによるダメージも与えずに、臭いの原因となる皮脂を適度に取り除くことが可能です。
アロマより香料の方が臭いのマスキング効果がある
湯シャンするかシャンプーするか日によって変えている方は、アロマではなく香料をおすすめします。
湯シャンを推奨しているメディアなどでは、よくアロマの併用がおすすめされています。これは湯シャン後の髪にアロマオイルを適量馴染ませることで、臭いをカバーできるからです。ただしアロマのマスキング効果はあまり高くなく、すぐに揮発します。そのため、アロマの香り効果は持続しません。
マイルドなシャンプーであれば、髪や頭皮への刺激をかなり抑えられます。そして、好きな香りで臭いもマスキングができます。湯シャンに挑戦してみたいけど臭いが気になる、そんな場合は、ぜひマイルドなシャンプーで好きな香りのものを使ってみてください。
湯シャンは頭皮の健康回復が目的で臭いは優先順位が低い
湯シャンの目的は、頭皮の健康を回復することが目的です。湯シャンが広がった要因として、薄毛が挙げられます。
世界的に見ても日本人はシャンプーを多く使います。毎日シャンプーする人が70%以上もおり、アメリカでは毎日シャンプーする人は23%程度です。湿度の高いアジア各国でも2~3日に1回しかシャンプーはしません。下記の記事にシャンプーのし過ぎ問題を纏めていますので、宜しければご一読くださいませ。
シャンプーは洗浄剤のダメージや摩擦、すすぎ残し等、髪や頭皮にダメージを与えてしまいます。また自分に合ったヘアケアを探すのもとても難しく、頭皮と髪質に合ったとしても洗い方・すすぎ方を知らない方も多くいます。
ダメージを受けた頭皮の健康回復が一番の目的であり、臭いは優先順位は低くなります。
まとめ
この記事では湯シャンについて詳しく紹介しました。
湯シャンだけでは皮脂や汚れが残存するため、そこから臭いが発生してしまいます。加えてシャンプーの香料に頼ることができないため、より強く臭い感じてしまうのです。
湯シャンを続けていれば少しずつ頭皮環境が整い皮脂の分泌量が正常に近づくため、臭いは減っていくでしょう。ただし実際はそこまで耐えられない方がほとんどです。
もし湯シャンの臭いが気になるなら、洗い方を工夫してみましょう。時間をかけてマッサージするように洗うことで、皮脂や汚れを落とすことができます。また湯シャン後すぐに髪を乾かすことで、臭いの元となる雑菌の繁殖を防ぐことが可能です。
ただどれだけ対策しても、やはり臭いが気になってしまう場合もあります。そんな時は、シャンプー・トリートメントに戻し、外出をしない日は湯シャンで済ますなどが良いでしょう。